2007/01/16

2002年7月23日、25日 治療入院③

肝生検が終わるといよいよ治療に入る。

超音波の検査の時の機械を使って、腫瘍の場所を探っている、
それから細いカテーテルをお腹に刺す、肝生検同様に痛みは無い、
多少抜いたり刺したりしながら腫瘍と思われる場所を刺す。

ここぞと場所が決まるとエタノールを注入し始める、
体の中にエタノールが入ると、お腹が「か~と」熱くなる、
医師がカテーテル内のエタノールを体の中へ押し込む様な仕草をして
いるが、そんな必要も無く、体の中にエタノールが入って行く。

医師の顔に何となく陰りが見える。

何回となく、カテーテルを抜いたり刺したりを繰り返し、
その度にエタノールを注入する、エタノールはすんなり体の中に入って
行き、お腹が熱くなる。

治療しているベッドのすぐ横にはPS(Patient satisfaction)
担当の看護師がついていて、おっさんの様子を伺いながら、時々声を
掛けてくれている。

どのくらい時間がたったかはさだかで無いが、何回もお腹を刺しその日
の治療は終わった、包帯の様なものをロールのまま刺した場所にあてて、
その上からサラシでぐっと固定した。

6時間位の絶対安静だと記憶している、その後はトイレにも行けたし
寝返りもうてた、血管造影検査に比べれば天国じゃ!!
翌日刺した場所を良く見たが、何の傷口も無い。

7月25日

23日と同様にエタノールを注入して行く、この日はサブの医師が指示に
従いながらカテーテルを刺しエタノールを注入して行く、
うまく行かないと主治医自らがやって見せている。

23日同様、エタノールはすんなりと体の中に入って行き、お腹が熱くなる、
しかし医師の顔には陰りが見え、時々首をかしげている、

その状況に一抹の不安を感じていた。

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