2007/02/18

おでん屋バトル編 寿司屋のじじい

Hおやじのおでん屋のまん前に寿司屋がある。

17時丁度に開店し20時には閉店になってしまう。
おっさんは仕事の接待も含め、色々な場所でお寿司を食べる事
があるが、なかなか値段が手頃で美味しいお店は無い、
築地の場外とて例外では無く、チェーン店の寿司などは人に
お勧め出来るレベルには無い。

ところが、この目の前にある寿司屋は値段は手頃だし、ネタも
良い、仕込みもしっかりしているし、にぎり具合も良い。
お勧めの街の寿司屋と言った感じだ。

おでん屋に入り、腹が減っていると言うと、お寿司の出前を
頼もうか?、と言われるときがある。
この寿司屋は出前はやっていないが、頼んでおいて自らが取りに
行くのであればOKである。

ある時、お店が暇だったせいか珍しく寿司屋のじじいが長持を
持って出前をしてくれた、帰り際にからかってやろうと思い
ダーツでも投げて行ったら?、と声を掛けた。

寿司屋のじじいは片手で長持を持ったまま、反対の手でハウス
ダーツをひょいと取ると、何気なくダーツ盤に向かってダーツ
を投げた、矢の様な勢いでダーツが飛び、「ボス」と盤の真ん中に
刺さった、真ん中も真ん中、ダブルブルと言われる小さな点の
様な場所に見事に命中した。

何気なく「じゃ~」と言ってじじいは去っていった。
Hおやじとおっさんは呆然としてしばらく口も利けなかった。

何日かたって、おでん屋をのぞくと、寿司屋のじじいが遊びに
来ていた、今日は寿司屋は定休日だそうだ。
ダーツの話をすると、何でも毎週水曜日の昼間に区でダーツ
教室をやっており、それに参加しているそうだ。
どうりで上手いわけだ、おっさんも参加しようと考えたが
平日の昼間では仕事の関係で無理だ。

定年後の楽しみとして、とっておく事にしよう、
でもそれまで負け続けるのかな~~。

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