2007/11/13

再発か?その4

そう、あの一回目の検査の後に、額に汗を流しながら止血をしてくれた
新米君だった、その顔を見たとたんに、クレームを言う気にもならなく
なった。

(そうか、おまえか・・・、検査をやらせてもらえる様になったのか、
良かったね、沢山経験して、多くの患者さんの命を助けるんだよ・・・)
と心の中で思った。

医師は単に技量だけ高ければ良いわけでは無い、患者との信頼関係を
如何に築けるかが重要なのだろう、患者の立場でそれを強く感じた。

そんな事を考えている間に検査はどんどん進行していった。
前回と異なり、分業の状況も曖昧だし、立会いの第三者もいない・・・・、
前回は何だったんだろうか?、キャンペーン期間中だったのかな?などと
思った。

そうこうしている間に、検査は終了し、検査室の横にある別室に運ばれた。

この段階では検査の結果も、抗がん剤が投与されたかも判らない。

カテーテルが抜かれ、止血作業に入った、またあの新米君が担当だった、
新米だから全部やらされているのだろう、しばらくすると別の医師が
来て、「異常はありませんでした」と告げられた、あらかじめ予想は
していたが、とにかくホッとした。

病室へ戻ると、ベッドに移され、しばらくすると看護師が来て、止血の
状況をチェックしていった、前回は3人の医師が来て、覗き込むように
チェックしていったのに、今回は・・・・・、やはり前回はキャンペーン中
だったんだ、と自分を納得させた。

砂袋を足の付け根に置いたまま、12時間絶対安静の状況になる、今回は
意地を張らずに点滴の中に睡眠誘導剤をいれてもらった。

再発で無かったのならば、治験の条件に当てはまるはずだ、明日の朝、
主治医に申し出てみよう・・・、と思いながら、す~っと眠りに入った。

今回の検査入院の目的の一つは非環式レチノイドの治験の対象者になる
事だった、再発で無かった事で、その可能性は残された。

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